お別れの会のしおりとは何か?作り方や作る上での注意点などを解説します。

お別れの会において当日の会葬される方にお渡しする記念カード「しおり(栞)」に関する記事です。
栞とはどういうものか?準備や制作の方法、制作するうえで、ワンランク上の仕上がりになるポイントや注意点などを中心に解説します。
目次
お別れの会のしおり(栞)とは何か?栞を作成する目的と役割を知る
しおりとは故人の略歴、会社沿革、主催者や喪主からの参列の御礼を記した記念のカードです。
形式的な御礼状と異なり、遺影写真や思い出のお写真を入れることも多くあり、個人との思い出を振り返っていただける演出になります。
お別れの会は式典などは行わない、自由献花だけの形式も増えてきました。こうした式典がないお別れの会では、主催者からの御礼の挨拶ができないこと、略歴紹介など故人の人勢を振り返ることもあまりできないことから、それらの情報がこの栞の中で集約されています。こうしたことから自由献花方式のお別れの会では有効な演出アイテムになります。
しおりの基本的な構成
しおりの作り方に決まりはなく、伝えたいことの内容によっては、ページや大きさを変えることもできます。ここではよく使われる基本的な二つ折り、中面2ページのパターンを紹介します。

表面(表/裏)

中面(P1/P2)
ページごとの要素と用意するもの
表紙・表面

表紙の表面には、故人の所属していた組織の正式な名称やお別れの会名称、お別れの会の日時・場所が入ります。また、企業ロゴ等があれば、画像を用意してください。ロゴの画像は、透過できる拡張子が、PNGもしくは、PSDのデータが推奨です。
用意するもの
①表題
お別れの会の正式名称
②日時と開催場所
お別れの会の開催日時、場所
③団体名・ロゴ
主催団体の正式名称もしくは企業ロゴ
中面・P1

中面の1ページ目には故人の顔写真と社是や座右の銘などの故人の大切にしていた言葉を記載します。故人の写真は必ずしも遺影写真と同じものでなくても構いません。また、直筆のサインなどがあればよりよい印象になりますので、是非用意してださい。
用意するもの
①顔写真
故人の写真データ
②故人の言葉
社是などのテキストもしくは画像。直筆の文字など。
中面・P2

中面の2ページ目には略歴が入ります。役職の履歴や栄誉などがあれば併せて記載します。
用意するもの
①略歴
出生から逝去までの故人の略歴
②役職
務めた役職と務めた期間などがわかるもの
④栄誉
受賞・表彰などの履歴・名称
表紙・裏面

表紙の裏面には、主催者や喪主からの挨拶文が入ります。挨拶文は定型文をご用意することもできます。
用意するもの
①挨拶文
主催者代表の挨拶文。400文字前後。喪主の挨拶も入れる場合は、それぞれ200文字前後。
②挨拶する人の名称
主催者代表の会社名・肩書き・名前。喪主の挨拶も入れる場合は喪主の名前。
よりよいしおりに仕上げるための制作のポイント
写真選びのポイント
しおりの写真は、遺影写真のように正面である必要はありません。笑顔であったり、表情や身体の動きがあり故人の人となりが伝わるような写真をぜひ選んでください。
良い写真の例

①表情・姿勢
硬い表情よりも柔らかい笑顔の自然な表情を選びましょう。語り掛けてくるようなお写真を選ぶことをお勧めします。証明写真のように正面ではなく、少し斜めの姿勢のほうが威圧感がなく自然です。
②ポーズ・手
腕を組んでいるお写真よりも、手を見せたようなポーズのお写真ほうがより躍動感がでて、語り掛けている印象を与えてくれます。表情だけではなく手の動きのあるお写真などがあれば検討していきましょう。
選ばないほうがよい写真の例

手を組んで正面を向いている写真は威圧感があります。

ボールペンは持っていないほうがよいです。

影の入った写真は暗く見えてしまいます。
座右の銘・社是のポイント

座右の銘
故人が大切にしてきたお言葉を参列者へのメッセージとしてお入れさせていただいています。
故人が何を大事にして生きてこられたのか、何を大事に組織を作ってこられたのかなど、故人の精神性が宿る言葉を素材としてお選びください。
直筆の素材などがある場合にはスキャニングして画像データとしてお入れさせていただきます。

社是
故人の明確な座右の銘などがない場合には、会社の社是をお入れすることもあります。
故人亡き後も、変わらず大切にする会社の方針、経営指針として示すことができます。
筆書きなどがあればスキャニングして画像データとしてお入れすることができます。
それにより力強いメッセージを表すことができます。
略歴のポイント
略歴は15行から20行程度でまとめていきます。主に下記の情報をもとにまとめていきます。故人によって項目によって多くかける項目と書けない項目があります。
ボリュームが足りない場合には故人の人柄に触れるような趣味、特技などを紹介するケースもあります。

団体歴や表彰がある場合

趣味などに触れる場合
略歴作成に必要な情報
①基本情報
・ 必須:誕生日、出生地、ご逝去日
・ 任意:最終学歴。中学、高校も記載することもあります
・ 任意:家族関係、結婚、子供の情報
②社内での経歴
・会社での主な役職の経歴
・会社での大きなイベント、出来事(大きなプロジェクトや、海外赴任など)
③主な団体歴
会社以外の業界団体等の要職を務めるなどの活動
④主な表彰
叙勲など社会的に大きな栄誉を受けた場合の記録
ご挨拶のポイント
ご挨拶の文字数は400-600程度でまとめていきます。主催者代表として社長などがすべて書かれることもあれば、半分を主催者代表、半分を喪主など親族代表のメッセージとすることもあります。下記の構成例を参考に参列者への感謝の気持ちと故人への想いをまとめてみてください。

主催者代表のご挨拶のみの場合

主催者代表と喪主のご挨拶の場合
挨拶文構成の例
①書き出し
お別れの会にご来場いただいたことへの感謝
②故人との思い出
故人の人柄が思い出されるようなエピソード
③今後の決意
主催者代表が故人の人生から受けた影響と今後の決意について
④結び
故人を偲んで、本日はご歓談いただければ幸いです
用紙サイズと適した紙の種類について
用紙サイズ
開きやすく、胸ポケットにも入りやすい「縦200mm×横105mm」 の2つ折りサイズが基本形です。
用紙の種類
手に取ったときに、温かみが伝わるような、手触り感のある用紙をお勧めしています。同時にまた写真部分に関しても発色がしっかりなされる用紙が必要な条件になり、「ヴァンヌーボV」の用紙などをお勧めしています。
用紙の厚さ
腰のある紙で、品格の感じられる150㎏の紙厚を推奨しています。
加工
栞の折り目が綺麗になるよう、スジ入れという折加工を加えて完成させます。
まとめ
お別れの会は、生前から関係のあった方々が故人を偲ぶ場になりますが、お別れの会を通じて、あらためて故人について深く知るという側面もあります。今回は一番定型に近いものを紹介しましたが、しおりを通してできるだけ多くの故人のことを知ってもらうことが肝要かと思います。
より詳しいことに関してはお別れの会のプロデューサーなど専門家に問い合わせてみましょう。
「日比谷花壇のお別れの会サービス」ではお別れの会の制作物だけでなく、トータルなサポートをしているので、気になる方はこちらに問い合わせてみてください。
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