お別れの会に遺族として参列する場合のマナーを知っておきたい
目次
お別れの会に遺族として参列するときは?

故人を偲ぶための場として設けられるお別れの会は、遺族が主催することもあれば、会社が主催する社葬として執り行われることもあります。また、故人と親しかった友人がお別れの会を企画するケースもみられます。いずれのケースにおいても、遺族として参列する際には、他の参列者とは異なる役割を担うことが殆どです。お別れの会では、故人が生前に嗜んでいた趣味にまつわるものを展示したり、好きな音楽を掛けたりして、故人らしさを感じさせるように会場がつくられます。遺族は、故人が愛用していた物を整理しておき、厳選して提供できるようにしてください。近年は、故人の思い出を映像化して会場で流す企画を取り入れるお別れ会も増えてきました。遺族側は、故人にまつわる写真をピックアップして、映像化に協力するといったことも求められます。
遺族としてどんな服装で参列すべき?
遺族としてお別れの会に参列するのに適した服装のマナーについては、お別れ会の規模や趣旨によっても異なります。社葬などの場合には、葬儀や通夜の時と同様に喪服で参列するのがマナーです。プライベートなお別れの会で、参列者にも平服での参列を促している場合は、遺族側も平服でお迎えしましょう。葬儀や通夜で着用するブラックフォーマルと比べて堅苦しくない印象の服装を選ぶことで、会の雰囲気を和やかなものにできます。堅苦しくないとは言っても、黒やグレーといったダークカラーを基調とし、シンプルなデザインの服を着用することが大切です。参列者に対して礼を失することのないよう、華美な印象を与えない清潔感のある服装を心掛けてください。子供が参列する場合は、制服があれば制服着用で参列するとよいでしょう。
焼香のマナーについて
お別れの会に参列する際のマナーとして覚えておきたいのが、お焼香のマナーです。焼香の際には、葬儀の時と同様に、喪主→遺族→親族→参列者の順で故人とのつながりが深い人から焼香するのが基本です。礼を欠くようなことがないよう、手順をしっかり頭に入れておいてください。葬儀や通夜では、焼香台の前に進んで立ったままで焼香をあげる「立礼焼香」が主流ですが、お別れの会の場合は、比較的小規模な会場にも適した「座礼焼香」や「回し焼香」の方法で行われることもあります。
和室が会場となる際には「座礼焼香」のルールを覚えておきましょう。座布団に座っている時の腰を落とした格好のままで焼香台まで移動して、焼香台の前に着いたら正座をして焼香をあげます。くれぐれも歩いて移動をしないように気をつけてください。座ったままの移動は、日常的にはあまりしない動作ですが、慣れない動作に慌ててしまうことのないよう、心を落ち着けてゆっくり行動しましょう。焼香の手順については「立礼焼香」の手順に従って行えば問題ありません。
「回し焼香」は、会場のスペースが限られていて、焼香台まで移動するのが困難な場合などに選ばれる方法です。お盆に載せた香炉を参列者の間で回して、座った状態で焼香をします。隣に座る人から香炉が回ってきたら、丁寧に一礼してから受け取ります。受け取った香炉は自分の前の床面に置き、遺影に向かって一礼して焼香をあげましょう。椅子に座っている会場においては、自身の膝の上に香炉を置くようにしてください。焼香が終われば合掌して、再び遺影に一礼します。その後、隣の人に一礼して香炉を手渡してください。遺族としての焼香は、参列者のお手本ともなりますので、エレガントに行えるように心掛けましょう。
遺族としての挨拶はどうすればよい?
お別れの会の式次第は会によって異なりますが、閉式にあたって、遺族が挨拶を述べるケースが多いです。遺族としての挨拶文の内容は、基本的には葬儀の時と同じように捉えてよいでしょう。長過ぎる挨拶は、聞いている人にとっては苦痛に感じることもあるものです。自分と故人の関係(夫婦や親子など)について簡単に紹介した後、故人が亡くなったいきさつや参列者への感謝の気持ちを述べて、簡潔にまとめてください。挨拶では、生前にお世話になった方への感謝を伝えることがいちばん大切なことです。長時間頭を悩ませても、なかなか文章を上手くまとめられないこともあります。自分の力だけで文章をひねり出そうとせず、テンプレートを利用して分かりやすい挨拶文に仕上げるのもひとつの手です。お別れの式が無事終わったら、各地から足を運んで下さった参列者を丁寧にお見送りしましょう。お見送りの際には、気の利いた手土産をお渡しすると喜ばれます。
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