お別れの会?偲ぶ会?それぞれの呼び方や意味を解説します

お別れの会の呼び方、名称について紹介します。

故人を偲び冥福を祈る場として葬儀とは別に存在する「お別れの会」。「偲ぶ会」や「おくる会」など、さまざまな呼称がありますが、、親族や親しい友人、知人だけでの葬儀や火葬が行われた場合、その後改めて行うのセレモニーを一般的に「お別れの会」と呼びます。かつては有名人や著名人、芸能人に限られたお別れの会ですが、最近では家族葬の広まりや葬儀に対する意識の変化から身近なものになりました。

家族葬とは、家族やごく親しい友人、知人を招き執り行う葬儀のことで、20年ほど前から始まったとされ、年々その割合は増えています。家族葬が増える理由のひとつに、平均寿命の伸びというものが挙げられます。故人の亡くなる年齢や喪主の年齢が高くなり、参列者の高齢化が進んでいること。また、親族や近隣住人との関係の希薄さも葬儀の簡略化、家族葬の増加に繋がっているとされています。

家族葬は、基本的には一般の葬儀との違いはありませんが、少人数で行う葬儀のため、会葬者を接待するなどの手間がかからず、故人をゆっくりと偲べるというスタイルの葬儀です。世界的に続くコロナ禍ということもあり、ちいさな葬儀、がいまや日本のお葬式の主流になりつつあるようです。

「お別れの会」の名前の定義と意味

一般に行う葬儀の他に、生前にお付き合いのあった会社関係の人や、知人、縁のある人に故人とのお別れをしてもらうセレモニーのことを「お別れの会」や「お別れ会」などと呼ぶことがありますが、この「お別れの会」や「お別れ会」にはっきりとした違いや定義はありません。ただ、宗教的意味の深い葬儀に対して、「お別れの会」は故人と社会との繋がりに重点を置くことが多く、いまは社葬のスタイルのひとつにもなっているようです。

社葬とは企業が運営主体の葬儀のことをさします。会社の発展に貢献した創業者や、会長、社長、役員などの経営陣。または、一般社員でもめざましい功績をあげ、会社の業績アップに寄与した人や、業務中の不慮の事故で亡くなった従業員などが対象のようです。一般の葬儀での喪主は、葬儀の打ち合わせをしたり、葬儀の挨拶をしたり、弔問を受けるなど葬儀を取り仕切る人のことをいい、施主は主に葬儀の費用の負担をする人のことをさしますが、社葬では喪主を遺族がつとめ、施主は会社ということになります。

近年の一般の葬儀では、葬儀社のスタッフが式の進行役を担うため、葬儀委員長や葬儀委員を選出することはほとんどなくなりましたが、社葬では、葬儀委員長は会社の社長や重役など肩書きのある人が務めることになっています。葬儀委員長は、葬儀の進行や指示を中心になって行い、葬儀をサポートする立場の葬儀委員をまとめる長であり最高責任者です。社葬では葬儀にかかる費用を、遺族ではなく企業が負担することが定義となっています。社葬は、大きな会社になると、規模もそれなりのものになり、各所への連絡など準備に時間がかかります。したがって火葬までを一般葬や家族葬で行い、後日日を改めて社葬を行うというケースが多数のようです。

「偲ぶ会」はお別れの会とどう違う?

「お別れの会」「社葬」のほかに、「偲ぶ会」がありますが、これは、故人を想う人たちが集まり、故人についての想い出を語り合ったりして冥福を祈るというもの。行う時期は自由で、四十九日法要と同時に、または一周忌をめどにしてなど、時期や場所にとらわれず故人を偲ぶことをメインにした会のことです。「お別れの会」「偲ぶ会」は、表現の違いだけで明確な定義はありません。会社が主催するものであれば「お別れの会」「偲ぶ会」とも広義では社葬になるというだけのことと認知されています。

お別れの会と葬儀の違いは?

「お別れの会」「社葬」「偲ぶ会」と、呼び名はさまざまですが、葬儀の済んだ後、日を改めて行うセレモニーであるこの会は、宗派も形式も問いません。故人の好きだった音楽や、故人の会社や社会での功績をまとめた映像などを取り入れた「お別れの会」も、いまはめずらしいものではなくなっています。僧侶による読経も、参列者の焼香もなく、開催時期も開催場所も葬儀会館や、レストラン、ホテル、会社の施設内の会場など自由です。宗教的儀礼による制約がないため、進行や演出も主催者が決めることができ、多くの人に参列してもらうことができるものになっています。
葬儀とは違い、故人を偲ぶことに重点を置き、その人らしいお別れができるのがこの「お別れの会」の最大の特徴なのです。



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